蒼い季節を知っている。

らぶとぅーんのどらまーを愛でる。

宝石より輝く笑顔を宝箱に詰めて。─チーム者と過ごした青春─


「こんなはずじゃなかったのに……」

泣きそうな声で紡がれたそれは、切なく私の心に突き刺さった。





2015年8月15日。ガムシャラ!サマーステーションVS公演。チーム者vsチーム覇。チーム者にとって予選最終日。

彼らの嬉し涙ではなく、悔し涙を見ることになるとは、誰が予想してただろうか。
叩きつけられた現実はあまりに残酷だった。



私は1部は入ることなく、2部だけ入ることになっていた。1部の時間帯はまだ電車に揺られていて、チーム者が負けたという話を聞いた瞬間、既にもう泣きそうだった。

何としてでも2部勝たなきゃいけない。勿論決勝に向けて勝たなきゃいけない一試合だし、彼らにとっての予選最終戦。絶対に勝利を捧げたかった。



会場について、何人かのフォロワーさんに逢った。2部入らないという方も多くて、「db託したから!」と何人かの方に言われた。色んな人の想いを背負って、強く拳を握りしめ、恐る恐るEXへと足を踏み入れた。



一人で踏み込んだEXシアター。この夏、いつもは隣に誰かがいたのに、この日は誰もいなかった。最終日、一人で観戦するには少し寂しくて、心細くて。
遅番だからギリギリまでフォロワーさんと過ごして、それでも開演10分前には会場内にいて、一人で震える足で立っていた。何度も深呼吸を繰り返し、立ったり座ったりTwitter弄ったり、と、落ち着きなく過ごした。





あれよあれよという間に会場の照明が落ちた。運命の最終公演が始まった。

『ルート17』『ブギウギキャット』…聡マリとバックJr.が現れ、いつもと同じOP曲を歌った。その瞬間も、大変失礼ながらも私は心あらず状態で、上手の登場口を一心に見つめた。



『街角Deep Blue』…緑の衣装に身を包んだ5人が現れた。

「お前ら盛り上がらねぇと命はねぇぞ!」

リーダー神宮寺くんの台詞にボルテージは急上昇。闘争心溢れる5人が男気込めて歌った。



チーム覇も登場し、会場のボルテージは最高潮に達した。
MCで彼らも振り返ったが、チーム者もチーム覇もかなり盛り上がっていて、楽しそうで、いきいきしていた。誰かの言葉を借りるなら、"最高の滑り出し"だった。





チーム者のダンスコーナー。いつもと同じ『LOST MY WAY』。だけどいつもと違った。

殺気迫るものがあるというか。差し迫るものがあるというか。大人しいメンツ揃いのチーム者に何かが取り憑いたかのように別人で、「絶対に勝つ」という思いが前面に出ていた。

もう登場の時からチーム者全員の纏うオーラが違った。秘めた闘争心を感じた。ピンスポで一人ずつ照らし出された瞬間、鳥肌が立った。

16歳、17歳、18歳の少年たちが踊り歌うそれは、儚く切なく美しかった。



まだダンスコーナーを終えただけなのに、「勝てる。絶対いける。」そんな気持ちになった。





『スキすぎて』。聡マリJr.各チーム一人が台詞をいうシーン。2部のチーム者の担当は神宮寺くんだった。

「俺らが勝者、」

早口で告げた彼の隣には、いつの間にか4人の仲間が立っていて、5人は口を揃えて告げた。

「「「「「チーム者」」」」」



震えた。もうパフォーマンスやる前から涙腺崩壊だった。
「勝てる。絶対いける。」再びそう思った。





運命のパフォーマンスバトルの瞬間。

先攻はチーム覇だった。

チーム覇のパフォーマンスを見たのはそれが初めてだった。昨年無かった演目で、どんなパフォーマンスなのかは想像もつかなくて。

圧巻だった。ガムシャラ!での放送通り、チームワーク抜群のチーム。テンポよく会場を盛り上げ、次々技を決めていく。
最後の瑞稀くんの大技には、相手チームながらに成功を祈るように見つめ、決まった時には思わず歓声を上げてしまった。

ただ、ひたすらに「凄い」の一言に尽きた。





チーム覇のパフォーマンス終了後、その余韻に浸る間もなく、とてつもない緊張感に襲われた。黄色から緑に替えたペンライトを持つ右手は震え、必死で押さえた左手は汗が滲んでいた。この夏既に何度も見たVTRなのに、固唾を飲んで、瞬きも忘れて、見入った。

祈るようにVTRを見入ってると、ステージに影が現れた。いつもと違った登場をした彼らだった。いつもはVTRが終わってから、彼らはステージに上がった。だが、この日はVTRの途中で現れたのだ。
彼らはステージ中央に立つと、円陣を組んだ。それはまるでVTRと重なるかのようなタイミングで。

「楽しんで」

肩を組み合った5人が何を思い、何と声を掛け合ったかは分からない。ただ、マイクが一言、神宮寺くんの"楽しんで"という言葉を拾った。

あちこちから"頑張れ"と声援が飛んだ。私もスタンディングの後ろから声の限り叫んだ。



再び手を強く祈るように組めば、静かにパフォーマンスが始まった。静寂の中響く、デッキブラシの音。ついに、ついに、始まった。

ジャグセッション、萩谷くんのドラムソロからのドラムセッション、バケツキャッチ、神宮寺くんのダブルストローク、スティックスロー。全てが怖いくらいに順調に進んだ。完璧、だった。
パフォーマンスも会場の一体感も完璧だった。予選最終戦に相応しいパフォーマンスっぷりだった。鳥肌が立った。言葉通り、彼らは楽しみ、そして会場を楽しませた。最高の"Funcussion"だった。
終わった時の彼らの表情は、これでもかというくらい、キラキラしていた。





一旦捌けて、再びMCの為に戻ってきた彼らは肩を組んで現れ、皆満面の笑みだった。

「今日一番完成度高かった」
「初めて完成形を見せられた」

嬉しそうな声で語った。



そんな楽しい時間を引き裂くように、来たくない時間が来てしまった。
双方のパフォーマンスがどれほど素晴らしくても、勝敗はつけなきゃいけない。
萩谷くんは「これ、勝敗つけなきゃダメ??」って真ん中に立つ真田くんにも問いかけた。真田くんは困ったように返してた。
分かってる、分かってる。これはあくまでもバトルなんだって。発表会じゃない。戦いなんだ。
私達だって心苦しいよ、勝敗決めるなんて。



まずはJr.のボール投票だった。なるべくチーム者の箱に入れてくれますように、とただただ願うことしか出来なかった。



そして観客のdb測定。チーム者は全員マイクを置いて、肩を組み合った。
「お願いします!」って大人しいチーム者メンバー全員が地声で何度も叫んだ。

緊張の中、叫んだ。自分の喉を潰すぐらい叫んだ。5秒間叫んで、カウント終了後、ちょっとフラついたのを覚えている。ただひたすらに、叫んだ。



結果は115db。チーム覇は112dbだったから1歩リード。だけど、まだJr.票が残ってる。この夏、チーム者が、いや、何なら、去年からチーム者が苦しめられているJr.票が。

6個。6個あれば、勝てる。まだ決勝に進める確信はないけど、望みを繋げる。



萩谷くんが箱を手に持ち、一人ずつボールを引いた。まず1個。2個。3個。一瞬一瞬緊張しながら、順調に両チームともボールを取り出した。

4個。5個。
5個目を引く神宮寺くんの手に、オレンジのボールは無かった。そんな彼の手を掴んで、もう一度箱の中に突っ込ませたのは萩谷くんだ。必死に頭を振って、神宮寺くんに「そんなはずない!」とボールを掴ませようとした。箱の重みを知っている彼が、誰よりも先にその事実を悟ったはずなのに。



チーム者の、予選敗退が決まった。





元太くんが膝から崩れ落ちた瞬間、私も崩れ落ちた。誰も何も発しない。「こんなはずじゃなかったのに……」と悔しさを滲ませた声で何度も繰り返す萩谷くんの言葉だけが響いてた。
チーム者全員の顔から笑顔が消えた。あんなにも楽しそうな様子でキラキラと笑っていた数分前が嘘みたいに。

元々喋らない子たちの多いチーム者。ますます誰も喋らなかった。
最上手で神宮寺くんはただ茫然と立っていた。田島くんは一番気丈に振る舞ってたかもしれない、でも悔しさを滲ませた表情で俯いてた。



チーム覇とMC真田くんが何とか回してくれていた。羽生田くんをいじっては、少し空気が軽くなった。萩谷くんは悔しさを押し込めて一生懸命喋っていた。松田くんはポロポロ涙を流しながらも、隠してくれた萩谷くんの背中でそっと気持ちを落ち着かせていた。

「はぎちゃんめっちゃ成長したね」「一皮むけた」

安井くんのこの一言でやっと立ち直れた。チーム者は負けた。でも自担にとって、この夏は他者から見ても著しく成長した貴重な夏───。





でもやっぱり悔しいなぁ。当たり前みたいにチーム者は決勝進出出来ると思ってたもん。





チーム者メドレー。いつものように神宮寺くんが出てきて挨拶を始めた。もう彼が姿を見せただけで、胸が張り裂けそうな気持ちだった。

「負けてしまいましたね…でも僕たち、悔いは誰ひとり残ってないんです。…全力でやれたんで」

静かに噛み締めるように彼は紡いだ。"全力でやれたから悔いはない"と言い切る姿は勇ましかった。

「…これが、チーム者ラストの曲だと思いますけど、聴いてください、『青春』。」



"チーム者ラスト"。こんなにも切ない響きがあるものか。

そうして始まったイントロ。全16公演歌い続けた『青春』。最後の『青春』に彼はどんな思いを込めたのだろう。
時折詰まらせながら、でも最後まで彼は歌いきった。彼は歌う前にこう言った。

「悔しい気持ちも悲しい気持ちも全部チーム者にとって"青春"だった」

あぁ、彼が、神宮寺くんがチーム者のリーダーで良かった。今抱える悔しさも悲しさすらも全部青春だったと言い切る彼の姿に涙が止まらなくなった。表情はまだ悔しさを残してたかもしれない、でも。その姿はキラキラ輝いてた。
ありがとう、貴方が私の応援するチームのリーダーで本当に良かったよ。



『LOCK ON』。田島くんと羽生田くんと神宮寺くんと。
いつも以上に丁寧にソロを歌う田島くんと羽生田くんが印象的だった。最後、だからだろうか。
神宮寺くんの"無理矢理でも君を振り向かす"という歌詞はいつもほんとに振り向かす気だってくらい荒っぽく歌うのに、それがなかった。一人の時間を終えて、少し張り詰めた空気が切れて、悔しさが戻ってきたのだろうか。



『Sing for you』。いつも楽しそうなナンバーなのに、元太くんは涙目で。そんな彼の頭をポンポンと撫でた萩谷くん。あぁ、いいチームだな、って思った。
最初は涙声で少しいつもより元気はなかったけど、最後まで笑顔で乗り切った。



最後は『LIPS』。みんなこれでもかと暴れ散らした。悔しさをぶつけてるかのようにも見えた。全てを出し切り、「本当に今までありがとうございました!!」と叫んだチーム者。

最高のメドレーだった。



後半戦から急遽盛り込まれたさなじぃバンド。
さなじぃこと真田くんの粋な計らいで、チーム者全員が登場した。

「この曲で全部晴らしちゃってください。ここまで頑張ってきたチーム者のみんなとチーム者のファンのみんなに贈ります。『Oh Yeah!』」

ひたすら楽しい瞬間だった。ただただチーム者と過ごしたこの夏を振り返りながら、腕を振った。

それまでは普通に過ごしていた羽生田くんがちょっと泣きそうになってたり。
ドラムのところにチーム者全員集まった時は萩谷くんが泣きそうになってたり。



最高のチームだった。この日で見納めなのが辛かった。けど、1秒でも見逃すまいと、必死に光景を焼き付けた。

『Oh Yeah!』終えて、キラキラの笑顔の5人が印象的だった。





チーム者に関しては、まだまだ書きたいことが山のようにあるんだけども、もう書き出したらキリがないから、また別記事でチーム者については書きたいと思う。(需要は考えない)

8月15日、悔しさを全面にこの記事を書き始め、何度も書いては悔しさを思い出し、泣いて、を繰り返した。結局書き終えたのは、8月19日、決勝戦終わってからだ。

本当は決勝行ってたら今頃なー、なんて未練たらしく考えながら、今もこの記事を書いている。



それでも。

結果としては、予選敗退だったが、私にとってチーム者と過ごした夏はかけがえのない思い出だ。最高の夏だった。一生忘れることのない、精一杯青春した夏だった。宝物だ。

チーム者、ありがとう。そんなチーム者を指導してくださった峯崎先生を始めとするファンカッションの皆様も、共に声援をあげたチーム者担の皆様も、みんなみんなありがとう!!お疲れ様!!



『俺らが勝者 チーム者!!!!!』



誰が何と言おうと、この"夏"の勝者はチーム者である。チーム者 FOREVER!!

ハートの唇に喜びを添えて。


「ほんと悔しくて。今日2本も落としちゃった」

彼は舞台袖から現れ、そう紡いだ。





ガムシャラ!サマーステーション 7月25日2部。
チーム者のパフォーマンス中、彼はスティックを2本落とした。
最初に所持しているスティックに加え、予備で用意されているのは2本。次、落とせば、絶体絶命のピンチだった。
祈るような気持ちで見守る中、その後は誰もスティックを落とすことなくパフォーマンスを終えた。

落としたのは序盤のふとした瞬間、そしてダブルストロークでのキャッチミスだった。
それでも彼は、「えっ!?今落としたよね!?」というくらい素早いスピードでスティックを取り出し、見事なリカバリーを見せた。

パフォーマンス終了後、彼の表情はどこか険しく映った。



相手チームもパフォーマンスを終え、MCに突入して、パフォーマンスについての感想を求められると、彼は誰よりも真っ先に口を開いた。悔しい、という感情が滲み出ていた。
隣に立っていた松田くんに「でも凄い頑張ってたー、みんな。頑張ってたよね!?」、そう言われ、歓声に包まれた会場を見渡して、彼はようやく「それだけでもう僕は満足です」とハートの口を見せて笑った。



結果はチーム者の勝利だった。
ファン投票ではチーム羅の方が大きく聞こえ、本人達もその自覚があったようだが、チーム者の方が1dbだけ大きかった。
さらにJr.投票では3つ差つけて、「完全勝利」を納めた。

勝利が分かった瞬間、チーム者は歓喜の渦に巻き込まれた。カンペを投げ飛ばして喜ぶ神宮寺くん、崩れ落ちてもみくちゃになりながら喜ぶ羽生田くんと田島くんと松田くん。勝利の喜びを溢れんばかりに体現した。少年達は実に素直に喜びを噛み締めた。
萩谷くんは一瞬反応が遅れた。吃驚したのかもしれない。隣の松田くんにつつかれ、そこでようやく嬉しそうに抱き合った。



「さっき勝ったからいいじゃん」

MC中盤、何のタイミングだったか、彼はちょっと膨れたようにそう敵チームに吐き捨てた。勝ったけど、悔しい気持ちは拭えないままなのだろう。
1部では多少のリズムのズレがあるものの、ほぼノーミスだったと思う。(あくまで素人耳、素人目での感覚である。)それでもチーム者はJr.票1つで敗北となった。

多分、彼はノーミスで勝利を納めたかったんじゃないだろうか。初戦のような状態で勝利を納め、誰もが納得するような結果を残したかったのじゃじゃないだろうか。





7月28日。チーム者3戦目、4戦目である。
私は見には行けないけれど、今日こそノーミスでの勝利を見ることが出来ればいいなと思う。
「今日は上手くいったね」と笑顔で語り、勝利の瞬間、また満面の笑みを浮かべる彼を。終始笑顔な彼を見たい。

勝つときもあれば、負けるときもある。上手くいくときもあれば、失敗するときもある。
そんなことは分かっているけど、彼にはなるべく上手くいって、勝ってほしいなぁ、とそんな単純なことを思う。

だって、悲しい、悔しい表情より、彼の笑顔を1秒でも長く見たいんだもん。

夏の始まり、蛹は殻を破る。

「成功するイメージを頭に浮かべて 頑張りましょう」

円陣を組む仲間たちに掛け声を掛けたのは、まぎれもなく、"彼"だった───。





今年の夏、彼に与えられた4人の仲間は、年下で普段は活動ラインの違う4人。そんな仲間に加えられた自担を見て、不安を覚えたあの日からおよそ2ヶ月。彼にとっての夏の幕開けを目の当たりにし、その不安は遥か彼方へと吹き飛ばされた。

いつから君はそんなに大きくなったの。いつから君はそんなに頼もしくなったの。
まだ夏の幕開けをしたばかりだというのに、彼の姿は早くも大きく成長して見えた。夏が終わる頃には、彼はどうなってしまうのと逆に心配になってしまうほどに。

いつもみたいに甘えられる存在はいなかった。いつも対で踊ってる『彼』も、自分を理解してくれて相談に乗ってくれる『彼』も、みんな敵チームだった。
彼にとってその環境がどうだったのか、心情を推し測ることは私たちには容易ではない。
だけど、彼はその環境を存分に楽しんでて───。



「パフォーマンスバトル始まる前、ビビってたじゃん。でもみんな始まったらすげー輝いてたよ」

初戦のパフォーマンス後のMC。彼はチームのメンバーにこう声を掛けた。チームメイトを労う彼は完全に"先輩"で。

別に先輩風を吹かせろとかそういうものを求めたわけじゃない。けれど、やはりJr.歴も上で年上の彼には、どこかチームを支える存在であってほしくて。勿論、みんなで支え合うものなんだけど。彼が本番やパフォーマンス前のVTRでチームメイトを励ましたり、アドバイスしたりする姿を見た瞬間、「あぁ、ちゃんと先輩としてチームを見てるな」って泣きそうになった。先輩として、ちゃんとチームを見る余裕が彼にはあった。

鬼のマイペースで、いつも自由奔放な彼。「萩ちゃん、萩ちゃん」と年上Jr.たちに甘やかされ、どこかふわふわしていた彼。
サマステでの彼は一味違う。「萩ちゃん、萩ちゃん」と年下Jr.たちに慕われ、相変わらずふわふわしつつも頼もしい彼。

私は彼のことを見くびってたのかもしれない。MCでちゃんと喋れるかな、そもそもこのチームに馴染めるのかな、ちゃんと後輩を見れるのかな。そんな心配ばかりしていた。だけど、彼は私の想像を遥かに越えて、先輩でみんなのお兄ちゃんだった。



でも多分彼は先輩だからこうしよう、みたいなのは気負ってないんじゃないかな。先輩、として、じゃなくて、仲間、として接してるだけ。ただただ自然に仲間に声を掛けて、ただただ自然に仲間と触れあう。仲間として、励ましあったり、労を労うのは、当たり前。多分彼はそんな風に思ってるんじゃないかな。当たり前だから特別なことは何もしてない、と彼は思ってるんじゃないかな。やっぱりそういうとこはいい意味でマイペースだから。

ファンカッションの練習中は自分の技術的な部分を駆使してチームメイトに教えていた。
MCではいつもからじゃ考えられないくらい積極的に話した。
歌のパフォーマンス中は敵味方関係なく色んな人に絡みに行った。
多分彼は自然にそれをこなしてるんだけど、私たちにはそれがいつもの彼とはどこか違って見えて、いつもよりたくましく見えて───。



彼は全身全霊でこの夏の現場を楽しんでる。この現場はJr.を一回りも二回りも成長させてくれるのは既に実感していたが、彼は早くも初日にしてその成長っぷりを見せてくれた。
まだ夏は始まったばかりだ。回を重ねるごとにどんどん成長していく彼を見ていけたらいいなと思う。





萩谷くんについても、チーム者についても、書き留めておきたい私の想いは山のようにある。
とりあえずは萩谷くんの急成長についてここに記しておきたい。相変わらずの語彙力の無さで同じような言葉を繰り返し使ってしまったけど、それだけ強く彼の成長を感じた。

夏が終わる頃、君はさらにどんな成長を遂げるのだろう。そんな想いを胸に抱いた、初日公演翌日の夕暮れ。

素敵な夏が続きますように。

六本木の夏に想いを馳せて。


今年もEXシアターにアツい夏がやってくる───。





先日18日より始まった『ガムシャラ!サマーステーション』。
Mr.King vs Mr.Prince*1による特別公演でスタートを切り、本日23日からは目玉企画である、パフォーマンスバトルを含めたVS公演が始まる。

今年のパフォーマンスバトルは25人が5チームに分かれ、総当たり戦を行い、上位3チームだけが決勝戦に進める、という仕組みである。
ジェシー率いるチーム我はショーバスケット、岩橋玄樹率いるチーム武はフリースタイルダンス、神宮寺勇太率いるチーム者はファンカッション、松村北斗率いるチーム羅はダブルダッチ安井謙太郎率いるチーム覇はインラインスケート、という演目だ。
どのチームも練習に練習を重ね、本番に挑んでくることだろう。



私が応援しているのは、勿論自担の所属するチーム者である。チーム者は昨年のファンカッション経験者である神宮寺勇太(17)・田島将吾(16)、打楽器未経験者の松田元太(16)・羽生田挙武(17)、そしてドラム歴5年目の萩谷慧悟(18)の5人だ。

5月20日、それは自担の出演するクリエH公演の3日前のこと。発表されたその事実に、私は色んな感情が渦巻いた。

まずは何より、自担である萩谷くんが出るという喜び。
昨年は出演しなかった自担。その自担が今年は出るというのだから、これ以上ない喜びである。

そして、その後に感じたのはメンバー構成に対する不安だった。
今回のチーム者の最年長は自担である。自担が現場で最年長なのは、恐らく今回が初めてであろう。いつも最年少、そうでなくとも圧倒的に年少者のポジションであった。「はぎちゃん、はぎちゃん」とお兄ちゃんJr.から甘やかされ、育ってきた自担。そんな自担が最年長。

うーん、不安だ。何せ自担はどうも抜けているとこがある。鬼のマイペースでもある。
そんな自担が最年長として、チームを引っ張りあげていくことが出来るのだろうか。年下のリーダーを支えきれるだろうか。
大変失礼ながらにそんなことを感じた。

とはいえ、年齢的なものにはさして問題はない。最年長は18、最年少は16。自担はまだ誕生日を迎えてないから、学年的には3つ差なわけだが、大して年の差のない、同世代Jr.達で構成されている。
年齢的な問題は、むしろチーム覇の抱える問題*2である。

ただ年齢差の問題はなく、チーム者の場合は、Jr.歴の差が大きい。自担が入所したのは、2007年冬*3。他の子の入所日は残念ながら存じあげていないが、恐らく2、3年くらいの差はあるんじゃないだろうか。Jr.歴の差に加え、そもそも活動ラインが自担1人だけ大きく違っていて、他の4人とはこれまでほとんど接点がないのだ。だから、チームが発表された時、私は「何故このメンツに自担?」という気持ちでいっぱいだった。

そもそもプライベートでJr.とあまり過ごさない自担。鎖国Jr.*4として有名な自担。
果たして、彼は開国していけるのか──。

そんな要らぬ心配、本人からすればお節介でしかない不安を少々持ちつつも、楽しい夏がやってくる予感しかしていない。本当にこれに関してはお節介もお節介だと思うから(笑)。



さて、チーム者はどんな夏を過ごすのだろう。



サマステの発表されしばらくして、今年も地上波ガムシャラでは各チームの練習風景が放送され始めた。1回につき、3チームずつ、各チーム6~7分ほどの映像が用意されている。
仲間同士でぶつかり合うチーム、年齢差の壁にぶつかり合うチーム…それぞれの課題を乗り越えていく各チーム。そこには数々のドラマが生まれていて、見るものを魅了する。ファンは数々のドキュメンタリーを目の当たりにし、この夏への想いを募らせていく。

チーム者もこれまでに3回、練習風景が放送された。そのなかで私が感じたチーム者の印象は『チーム感がない』。(※勿論沢山良い印象もあったが、ここでは取り急ぎ課題的印象のみ述べておく。)

チーム者は非常に穏やかなグループだ。5人共、少し控えめなのかもしれない。自担に関してはあまり控えめな性格とも思わないが、やはり先輩後輩の壁からか、気を使ってるのか、何なのか、深く踏み込んでないように思う。仲間同士でぶつかり合うことも特になかった。それ故か、チーム者には何となくチームとしてのまとまりがない。ギスギスするわけでもなく、ぶつかり合うわけでもなく、良くも悪くも平和なチームなのだ。

うーん、なんというか。別にぶつかり合ってほしいわけではなくて、上手く言葉に出来ないんだけど、チーム我や覇なんかは特にチーム感があって、みんなでやってやろうぜ!!みたいなのが読み取れるのに、チーム者にはそんな雰囲気がない。全くないとは言わないけど。

チーム者の練習風景2回目なんかがそうかもしれない。チームの雰囲気が何とも言えない状況になった時、誰もが「どうしたらいいんだこの空気」という表情を見せた。勿論、2回目の放送で初期段階だから、今はもっと改善されてるかもしれない。だけど、チーム者のあの空気感を見た時、「あぁ、あそこのチームだったら、この子がこんな風に対応して、この子がこんな風に対応するだろうになぁ」と私は思ってしまったのである。

どんな人がどんな想いを持って、今年のチーム者にこの5人をチョイスしたのか分からない。だけど、この5人がここに選ばれたのは"運命"である。
この5人で活動することは、この夏限定なのだ。サマステのパフォーマンスバトルに出られるのは、大勢いるJr.の中でたったの25人で、その中でチーム者に選ばれたのはたったの5人なのである。年齢やJr.歴、活動ラインなんて関係ない。この5人はこの夏共に過ごすチームという名の運命共同体なのだ。

せっかく選ばれたのだ。何故もっと歩み寄らないのか。
チーム覇が先生に言われた一言は、きっとチーム者にも言える。「君たちチームだろ。」

多分、1人1人の意識はものすごく高い子達だと思う。出来ない自分が悔しくて、早めに来て練習するような子達だ。「1人1人が自覚してほしい」と神宮寺くんは言い、「長い期間だけど、自分との闘いだと思う」と萩谷くんは言った。
1人1人の意識は高いからこそ、このチームがひとつになった時、きっとそのパワーは絶大である。





弱い頭で語れば語るほど、よくわからなくなってきて、もはや何が言いたいか自分でも全く分からなくなってきてしまったけど(笑)。



2015年の夏は一度きりだ。
神宮寺・萩谷・田島・松田・羽生田のチーム者もこの夏一度きりだ。
勿論、優勝してくれることを夢見ている。しかし何より、彼らが楽しんでパフォーマンスしてくれるのが1番である。彼らが一致団結して、最高のパフォーマンスを──。

松田くんは言った。「いい思い出を作りたい」と。作ろうではないか。今この瞬間にしか出来ない、最高の思い出作りを。



本日から始まる『ガムシャラ!サマーステーション VS公演』。
者的初日は明後日の25日。彼らは一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。

一度きりしかない、2015年の夏。彼らと共に全身全霊で楽しみたい。



神宮寺くん、萩谷くん、田島くん、松田くん、羽生田くん。
新生チーム者及びそのファン全員が怪我なく無事に、笑顔でこの夏を過ごせますように。

*1:ジャニーズJr.の平野紫耀・永瀬廉・高橋海人・神宮寺勇太・岩橋玄樹・岸優太による期間限定ユニット。テレ朝夏祭りのスペシャルサポーターをつとめる。

*2:最年長は安井謙太郎(24)に対し、最年少が井上瑞稀橋本涼(15)という、年齢差9歳のチームである。ただし、チーム覇は既にこの問題を解決している。ただただ凄い。

*3:萩谷くんの入所日は2007年12月19日。

*4:プライベートで周りと接さない萩谷くんのことを安井くんが「プライベートでは鎖国してる印象」と過去に雑誌で表現。